NPO法人 地中熱利用促進協会

理事長 笹田 政克

地中熱とは

地中熱は、太陽及び地球内部からの熱に由来する再生可能エネルギーである。地表近辺では気温の影響により地温は変化するが、地下10~15mの深さになると、年間通して地温の変化が見られなくなる。その温度はその地域の平均気温とほぼ等しい。それより深い場所の温度は、一般に100mにつき2~3℃程度の割合で上昇するが、地温は安定した状況にある。地中熱は、日本中どこでも利用でき、しかも天候等に左右されず安定的に利用できる。

利用方法と技術

地中熱の利用方法は、以下の5つに大別できる。これらのうちヒートポンプを用いた方法が利便性、汎用性が高い。

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(出典)地中熱利用促進協会資料

普及の状況と課題(メリットとデメリット)

地中熱利用のメリットは、いつでもどこでも、安定的に利用可能な再生可能エネルギーであること、省エネ効果、節電効果、CO2排出量削減効果が大きく、ヒートアイランド現象の緩和効果のあるエネルギー利用であることにある。一方、最大のデメリットは初期コストが高くことにある。環境省の調査によると、2013年時点での普及状況は図に示すようになっている。

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普及に向けて必要な取り組み

コストの低減、認知度の向上が普及に向けた大きな課題である。このほかの普及課題として、政策(特に地方自治体の政策)、技術開発、地質地盤情報の整備、環境影響評価、技術の普及などがある。NPO法人地中熱利用促進協会(会員数200社)が中心になり、これらの課題に取組んでいる。

地中熱に関連する政策

地中熱はエネルギー基本計画で以下のように位置づけられている。「太陽熱、地中熱、雪氷熱、温泉熱、海水熱、河川熱、下水熱等の再生可能エネルギー熱をより効果的に活用していくことも、エネルギー需給構造をより効率化する上で効果的な取組となると考えられる。」 経済産業省では再生可能エネルギー熱利用の導入支援の補助事業を実施している。一方、環境省は「地中熱利用にあたってのガイドライン(改訂版)」を公表し、地球温暖化対策として地中熱利用ヒートポンプ等の導入支援の補助事業を実施している。

キーワード

再生可能エネルギー熱利用、省エネ、冷暖房、ヒートポンプ

参考書&参考WEBサイト

  • 地中熱利用ヒートポンプの基本がわかる本(オーム社)
  • 地中熱ヒートポンプシステム(オーム社)
  • 地中熱利用ヒートポンプシステム施工管理マニュアル(オーム社)
  • 事例に学ぶ地中熱ヒートポンプシステム(オーム社)
  • (Webサイト)地中熱利用促進協会 http://www.geohpaj.org/